「...すればよい」という指令が含む、誤った権力意識(または無意識)
2013年5月22日のHunter(ハンター)に以下の記事が掲載された。
橋下徹さんへ ― 風俗嬢からの反論
http://hunter-investigate.jp/news/2013/05/post-363.html
記事によれば
「HUNTERに「沖縄の風俗嬢」と名乗る方からのご意見メールが届いた。携帯電話の番号が明記してあり、話したいという。早速連絡したところ、本名はもちろん、勤め先の店名や源氏名まで教えてくれた。」とのことだ。
今日はこのメールを手がかりに、橋下発言の内「3.普天間の司令官に、もっと風俗業活用して欲しいって言ったんです。」について考えてみたい。
その女性からのメール(Hunter記事から引用)は、以下に引用するとおり。
続きを読む「必要」という語を安易に使わないようにしよう。
橋下徹大阪市長の2013年5月13日の発言をめぐって、いまだに議論がかまびすしい。煎じ詰めれば、みなさんが問題にしているセンテンスは、以下の3本だろう。
- 慰安婦制度ってのは必要だということは誰だってわかるわけです。
- 日本国軍だけじゃなく、いろんな軍で慰安婦制度ってのを活用してたわけです。
- 普天間の司令官の方に、もっと風俗業活用して欲しいって言ったんです。
この3つのセンテンスとそこに含まれる語彙について、何度かに分けて考える。最初は1.の「必要」という言葉について。この「必要」という言葉、私自身を振り返っても、必ずしも「必要」ではない事柄について、あまりにも軽々しく使って来たことに改めて気づく。
続きを読む未来志向とは/一致点からの再出発/沖縄・慰安婦・外交から憲法・自衛隊へ
橋下徹大阪市長の2013年5月13日の発言に端を発して、慰安婦/風俗業と戦争/旧日本軍/米軍をからめた論戦がかまびすしい。橋下氏の発言はこれまでの「慰安婦はなかった」「慰安婦はあったが、強制ではなかった」「慰安婦が軍と政府が関与する強制だった」という対立に、新たに「慰安婦は必要だった」「慰安婦を利用したのは日本だけではない」「必要であるなら合法的サービス(風俗業)を利用すれば良い」というフェイズを追加した。
しかし、それだけだ。私には今回の論戦は、これまでの対立の内部における論点の新たな分節化/細分化に過ぎないと思う。これでは何も前進しない。私は真に「未来志向」の前進を望む。そのためには「対立点」ではなく「一致点」から再出発する他ない。
続きを読む橋下氏「慰安婦/風俗」発言関係リンク集とメモ
2013年5月14日、前日からの橋下徹大阪市長「慰安婦制度と沖縄米軍の風俗業利用」発言をめぐって、喧しい。リンクを整理する。
- 橋下氏発言YouYube http://youtu.be/zMjVAaZBb0Y
- 同上全文おこしSYNODOS http://synodos.jp/politics/3894
- 橋下氏追加発言YouTube http://youtu.be/MFLhFo-4xWk
- 橋下氏TweetまとめBLOGOS http://blogos.com/article/62251/
- 東氏tweetまとめ http://togetter.com/li/502199
- 紙屋氏BLOGOS http://blogos.com/article/62253/
- いいんちょ氏BLOGOS http://blogos.com/article/62307/
- やまもといちろう氏BLOGOS http://blogos.com/article/62254/
- 石原氏発言その他HuffingtonPost http://www.huffingtonpost.jp/2013/05/13/ianfu_n_3270310.html
- 沖縄タイムス記事 http://article.okinawatimes.co.jp/article/2013-05-14_49219
- 橋下氏再反論tweetまとめBLOGOS http://blogos.com/article/62337/
- 木走氏BLOGOS http://blogos.com/article/62387/
この問題について書くことがあるかも知れませんが、基本的に上記リンクの内容を踏まえた上で、ということで、いちいち引用はしない予定です。
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